朝一番でかえってきました。

昨日は午後から大阪にいってきました。
区分所有のマンションの件でいったのですが、おじさんのお見舞い、そして、病状を聞きたいと思ってました。(マンションは、さすが、大手の建設会社がつくっているだけあって、心配りがされてますね。外観も確かに洗練されているんですが、セキュリティーの問題や水周り、空気の流れ、防音などなど、、宮崎でつくったら、みんな喜ぶだろうなあ、と思ってしまいました。不動産に興味のあるかたには、なぜ写真をとってこなかったんだと、怒られてしまいました。)

今回はおじさんと会うことが第一だったので。。

C型肝炎からの肝臓がんなのですが、基本的に肝臓のいたるところに癌の目があると考えたほうがいいものです。
おじさんのケースは、大きいものが約6cm他に、3個くらい2cmくらいのものがありました。
昔は肝臓がんは死の病といわれていた時期もありましたが、いまでは手術も安全にできるようになったし、それ以外にもいろんな治療法が出来てきて、うまくつきあえる癌の一つになっていると思ってます。

とはいえ、6cmのものは治療法が限られます。簡単にいうと血管をつめる治療というのがあるのですが、まずこれを行いました、場合によってはほとんど効果なく、諦めてしまうこともあるものなのですが、驚く程効いています。そこで、今回は、2cmのしこりに対して、針をさして治療をしようということになったのです。

家族からのまた聞きでだいたいわかっていたのですが、私が主治医の先生から直接聞いて、そのうえで本人と家族にわたしの口から伝えたかったのです。

その主治医の先生も驚いていましたし、わたしも正直驚いているのですが、薬の腫瘍への沈着がすこぶるいいのです。これはなんら証拠はないのですが、おじさんの前向きな考え方によるのではないかなあ、なんて本気で思ってます。

おじさんは62才ですが、いろんな紆余曲折があり、自分の幸せより、まわりの幸せ、それが自分の幸せ、それもまずは自分の家族、そして、日高という家筋。。

それはともかく、病院の食堂で、本人と奥さんと娘さんと話をしました。

治療法の選択、今までの効果、今後の予測とそれに対する対応、いい方向にいったときと悪い方にいったときの対応、それまで話しておくと安心です。

そんなことを話ながら、やはり、わたしにできる最大のことって、病気や治療のことを話ながら、いかにその人が納得して死ねるか、それまでの心の準備を本人だけでなく、家族にも気付かせてあげれることかなと思いました。

それに本人も家族も気がついた時、本当の意味で、残された日々をいかに過ごすべきなのか、自分達で考えれるようになるんだと思います。その時に医療のプロとしてできることをしてあげたいと思うのです。

それは最高の外科医を探してあげることかも知れない、抗癌剤を考えてあげることかも知れない、ホスピスかも知れない、その準備をしておきたいと思ってます。

少なくとも私のおじさんと家族には、死ぬ時に後悔はさせたくないと思ってます。