こんな人たちと一緒に進みたい。。

昨日はバレンタインデー。

一人の女性が病院に訪ねてきてくださいました。

元は患者さんの家族で、宮崎でスナックを経営されている方です。いわゆるママさんです。

本人は営業で来た、なんていってましたけど、いろいろと積もる話があったようです。わたしも彼女にはいろいろ話をしたいことがありました。

もともと大手の商社でばりばり働いていた彼女は、かなり優秀な社員で、社員教育なども担当していたようです。
会社のために働くのも楽しかったようですが、自分で何かをやってみたい、ビジネスをしたい、というので夜の世界に入ったようです。確かに、人の心をつかむのも上手で、経営感覚も優れています、やる気も、常識もあります、その結果、数軒の店をもったようですが、大きくすることだけが幸せじゃなかったようで、いまは一件だけにしています。

その彼女も、夜の店は楽しいんだけど、別のことをしたい、あるいは、いつまでも働くのではなく、自分のために働いてくれるビジネスをしたい、周りの環境を見渡すと、どうも不動産だ!(おじさんが不動産関係の方らしいです)ということで、昨年一年間学校に通い、資格を取得されました。

とはいえ、実務がないので、今年の春から、おじさんの会社で働きはじめるんだ、という報告をして下さいました。

不動産についての話はまた、機会があったらしようとは思いますが、夜のお店はどうするんですか?ときいたところ、取り合えず、そのまま続けられるそうです。

わたしの職業もそうですが、何も営業をしなくても人がやってきてくれて、話を聞いてくれる、のみ屋さんも人が来てくれて話をしてくれたり、聞いてくれたりする、人と人とのつながりの場所にはうってつけですよね、という話で盛り上がりました。

ただ残念なのは、昔は、政治、宗教、教育、生き方について真剣に話ができる人が多かったけど、いまは少なくなったというものでした。
お客さんの話を聞いていて、なにかを気付かせてあげようと思っても、自分の考えに凝り固まって、全く聞く耳をもたない、しまいには逆切れするとのことでした。

いまは巨人やホークスのキャンプが行われているので、テレビのクルーがくるけど、都会の人程、個人主義が強いかなあといっておられました。

でも、そんななかで、時に何かに気付いてくれる人、そういうものを期待して来てくれる人がいるから、やめられない、そういう人たちを一人でも救ってあげたいというのが彼女のモチベーションのようでした。

ただ、分かって欲しい、気付いてほしい、というのが大きくて、すこし疲れてしまう、というのが悩みの様でした。

わたしもそういう時期があって、悩んだけど、気付いてくれることを求めない、そうやって話ができること自体が自分の幸せだって思えるようになったら、気分が楽になりましたよって伝えたら、そうかもね、っていって下さいました。

ほかにも宮崎の行く末や、ボランティアの話、老人介護施設をつくりたいとか、障害をもった人たちが気軽にお酒を楽しめる場を提供したいとか、たーくんさんの夢を話しました。

こんな人たちと仕事ができると幸せです。
まずは、少人数でもいいので、そういう人の集まりをもとう、という話で落ちつきました。

ちなみに、まだ結婚しておられないんです。いい人なんですけどね、あまりに聡明すぎて、普通の男性では手に負えないだろうなあ。。がんばって。。