解決するかな。。
こんばんわ。みなさんにご心配いただきました。心から感謝申し上げます。
うーん、まだ、結論はでてはいないのですが、書きながら、考えがまとまるということもあるし。。まあ、書き始めてみます。
現在私は大学院3年目です。
医者になって7年目に大学院に入学しました。
それまでは、消化器外科を専門にやっておりました。(いわゆるお腹の外科ですね。胃がんとか、大腸がん、肝臓、胆嚢、すい臓などなどです)
その延長で、大学院では肝臓の研究をしています。
肝臓で胆汁というものが作られて、胆管を経由して小腸に排泄されるのですが、胆管のがんやすい癌のときに、この胆管が閉塞して黄疸になってしまいます。
一般的にこの黄疸があるまま手術をしてしまうと、術後に合併症が起こりやすくなるといわれており、手術前に黄疸を改善させて手術をすることになります。
もっともな話なのですが、黄疸がよくなるまで、時間がかかってしまったり、黄疸をよくする処置自体に合併症の危険があったりします。
なので、予定手術によっては、術前の減黄は不要ではないだろうかという疑問が生じるわけです。
あるいは、そのたまっていた胆汁をふたたび腸管内にもどすか、体外にだすかという問題もじつはまだはっきりしていません。
他にも、常識のように行っている治療も本当にそれが正しいのか分からないということがあったりします。
それはともかく、わたしは、その点について研究しています。
さて、その研究の方法ですが、理学部や工学部とは違って、生き物を用いなくてはなりません。培養細胞で代用できればいいのですが、どうしても困難です。
つまり、ラットちゃんを使って実験しているのです。
2年前に実験を始めたときに、一度に実験をして、その際に肝臓を摘出しており、そのあとはそのサンプルを用いて解析していたので、その心の痛みにはあまり触れないでも良かったのですが、この2週間前より、再びラットちゃんに協力してもらうことになってしまいました。
それでうつうつとしてしまっているのです。
大義名分として、人類の発展のためには必要なんだとか、実験されるために生を受けたんだとか、その犠牲をちゃんと論文として形にすることが、最大の恩返しなんだとか、頭では分かっているのですが、うーん、そもそも、そこまでして、長生きしようとする人間の性というか、エゴを感じざるを得なかったりして、なんとなくやるせないのです。
ただ、この考え方はかなりのマイナーで、この考えにとらわれて、自分の精神状態を崩したり、単に独りよがりの正義を振りかざすつもりは全くないのですが、自分のなかでまだ、どこか整理できないところがあるんです。
とはいえ、焼肉もたべるし、お魚さんもいただきます。
夜洗濯物を干すときに蚊がとまればたたいたりもしちゃうんです。
そんな中途半端さもちょっとうつうつとしてしまう原因でもあります。
医学の進歩のために協力してくれるラットちゃん、わたしたちの食を満たしてくれる牛さん、お魚さんたちに感謝しながら、有り難く命を頂いて、その分、私たちが自分たちの命をかけて、人だけでなく、動物や植物をはぐくむ地球に恩返しをしていくこと、、そこに尽きるのかもしれません。
ただ、自分はあまりに無造作に命をいただいてないか、その分、命がけで地球に恩返しをしているか。。もう一度反省して、実践していきたいと思ってます。
頭では分かっているんですけどね。。
なんか、うつうつとしてしまって。。たくさん心配していただき、本当にありがとうございました。
なんだかんだいいながらも、やり始めたことです。
しっかりやり遂げますので、ご安心ください。えへへ。
世の中の実験動物のみなさんへ。。
がんばって世の中に恩返ししますからね。ありがとうございます。。