心の持ち様。。

わたしたち家族が外出する時に、重要なのがトイレ、というか、心花のおむつを交換する場所です。

最近できたイオンショッピングセンターには、baby roomがあり、おむつ交換台もあり、ミルクを調整するためのお湯も準備してあり、非常にありがたく利用させてもらっています。

そういう場所があると私も一緒におむつを交換したり、ミルクをつくったりできていいのですが、割と老舗のデパートなどにはなかなかなかったりします。

たいてい女性用のトイレにおむつ交換台があるくらいでしょうか。。

そんなときは奥さんが一人でおむつを交換してくれ、わたしは外で待つことになります。

夫婦で一緒にいればいいのですが、お母さん一人だと、たくさんの荷物をかかえて、子供のおむつ交換なんて、本当に大変だろうなあと思っちゃいます。

最近ではそんなデパートも、場所によっては、男性用と女性用のあいだに、車椅子用と併用でおむつ台が設置してあるところもありますね。そういうところなら、一緒に入って心花の世話をします。

そんな私達ですが、先日、貴重な経験をしました。

東京のデパートで、心花のおむつを交換してあげようと、トイレを探し、なんとか見つけました。そこは、男性用と女性用とは別に身障者と赤ちゃん台が一緒になっているトイレでした。

ドアノブをみると、カギがかかっています。

先客だ。。と思って少し離れて待っていました。

待つこと約5分。。

その間、女性用トイレの方をみると、結構混雑していて、順番待ちをしているような状況のようです。

そこで、いろいろ考えてしまいました。

車椅子の方が出てくるのかな。。私達とおなじ赤ちゃん連れかな。。まさか、この順番待ちが嫌だからって、この身障者用のトイレを使っていないよね。。って。。

そして出てきたのは、若い女性一人。。

とっさに、『待つのが嫌でここにはいったんじゃないの。。』って疑ってしまいました。

そう考えると、いやーな気持ちになるんですよね。

けど、いやーな気持ちになる前に、相手の立場にたって、というか、人を信じてみることにしました。

外見は普通の若い女性かもしれないけど、実は、病気で、人工肛門やあるいは、回腸導管をお腹に付けているかもしれない。。もしくは、別のやむを得ない理由で、こっちのトイレに入らざるを得なかったかもしれない。。

そう考えると、いやな気持ちになるどころか、疑ってごめんなさい。。という気持ちになれました。

奥さんも何もいっていなかったので、『きっと今の人は、人工肛門があるのかもね。。』っていうと、『私もそうじゃないかと思っていた。。』とのことでした。

夫婦で同じこと考えてたんですね。なんかすごく幸せを感じてしまいました。

トイレを待っていて、そこから、一見、ありえない女性が出てきた。。という出来事を、私達がどう捉えるか、ただそれだけで、嫌な気持ちにもなりうるし、幸せな気持ちにもなり得るんだ、という貴重な経験をさせて頂いた出来事でした。