心花との散歩

先日、心花を抱きながら散歩をしていました。
その日は、考え事をしていたものだから、あまり話をすることもなく、ただ、歩いているだけの散歩になっていました。

そうやって歩いていると、ふっとコスモスの花が目に入ってきました。

折角こうやって心花と散歩しているのに、何を考えているんだろう。。ちゃんと心花にお話をしてやんなきゃって、正気に戻りました。

その先に、川があり、そこにいって、感じることを話そうかなあ。。と思い、近付いてみましたが、台風の影響がまだ残っているのか、川の水は濁っており、あまり感じるものはありませんでした。

仕方なく、歩をすすめていくと、公民館があります。

そこにベンチがあったので、そこに座って周りをみわたすと、数本のさくらの木が立っていました。

春には、あんなにちやほやされるさくらの木も、あの、可憐な花の季節が過ぎると寂しいものですね。

それでも、来るべきときに備えて、しっかり生きてる。

他のだれからも、ほめられようともせずに、ただ、一生懸命に生きてる。

そして、ふつうに立っているけど、この下には、地上に見えている以上の根っこがたくさんあるんだよ。だから、強い風がきてもたおれないんだよ。

心花も、目に見えるところをきれいに飾るよりも、どんな強い風が吹いても倒れないように、見えない根っこのところを太く、しっかりと強くしていかないといけないんだよ。。っていう話をしました。

そして、そのうちの一本は、原因はわかりませんが、完全に倒れて、木の幹も空洞になっていました。けれども、少ないながらも、数枚の葉っぱを貯えた枝が数本、真っ青な青空に向けて伸びていました。

その木をみながら、根っこがしっかりしていれば、倒れてしまっても、また、息を吹き返すことができる、また、きれいな花を咲かせることができるんだよ。。

そんな話をしました。

最近、あんまりこういう話をしていなかったなあ、、と反省し、自分が生きている間に、ちゃんと心花に伝えなきゃって思った一日でした。