の続き

今日はクリスマスですね。
宮崎はあったかいです。
恥ずかしい話ながら、わたしの左足には真菌くんが居着いてしまって、はだしを通してます。それでもあかぎれ一つ作らずに過ごせるので、あったかいんですね。

宮崎が亜熱帯化している話はまた別の時にしましょう。

今日は、解雇された病院に最後の奉公にいってきました。
解雇の詳細はclubrichの日記に書いていたんですが、少し編集してcopy & pastでのっけます。

12月11日の日記です。

今日は2ヶ所病院を廻ってきました。
そのうちの一箇所で解雇?されてしまいました。
私はいま、大学院生です。
ん?医者じゃなかったっけ?と思われる方もあると思いますが、医者になって何年か働いて大学院に入学して博士号をとるというのが医師の世界では普通なんです。(そのあたりはまた、別の機会に書こうと思いますが)
大学院生になると、今までのお給料がなくなり、かつ、授業料も払わなくてはなりません、健康保険も年金も全く学生になっちゃいます。それにプライベートでも結構お金が必要であったこともあり、以前あったことのある同じ年代の病院事務長に電話し、アルバイトさせてもらいはじめた病院でした。

働きはじめて数ヶ月したところで自治体からの補助金を不正に受け取ったということで、刑事告訴され、留置されるという時期もありました。
その間、わたし一人が、臨時院長みたいになり、その事務長と一緒に切り盛りしていた時期もありました。

その後大分落ち着いてきた時に、その苦しい時期を頑張って乗り切った事務長を解雇した。
その時の労をねぎらって、次のステップに飛び立つのに後押しするのならいいのですが、その不正の責任を押し付けようというのがみえた様で、その事務長は自分からさっていきました。

そのときに、人間関係を大切にしない理事長のところでは働けない、と私もやめさせていただこうと思っていましたが、他に医師がいなかったこと、他のスタッフにどうしてもとお願いされたこと、自分を頼ってくれる患者さんがいたこと、で月に2回の仕事を継続していました。

その後、再び規模を拡大し、医師も5名、施設もふえました。わたしも今年の10月より別の病院への出向(大学院生なのに昼間働かされるはめになったのです)することになったので、時間もなくなり、本当は断りたかったのですが、患者さん、スタッフの希望で土曜の午後だけ時間をとることにしました。

はじめは、いままでの恩返しなので、交通費だけいただければいいですよ、と話していたのですが、事務方の好意で5万円いただいていました。

けれども今日、理事長から35000円にして欲しいといわれた、と新しい事務長から申し出がありました。

お金の問題ではありません。もし、10月の段階で35000円でも私は引き受けていたと思います。
けれども、理由もなくお給料を引き下げてくれという申し出です。
これが、最近はこれだけの患者さんが減ってスタッフへのお給料もままならない、患者さんへのサービスを落としたくないから、いまだけ我慢して、一緒に頑張ってくれ、と理事長自ら頭をさげていただければ、これは男気にかけて、ただでもいいですから、続けさせてくださいといいます。

はっきり断りました。
そしてその事務長に申し上げました。50歳を超えられた方です。
「事務長さん、これを伝えるようにいわれた、あなたの立場には同情します。35000円が多いとか少ないということではありません。理事長の私に対する評価がこういうことだということは私にもわかります。土曜日の午後だけで35000円いただけるというのであれば、探せば誰かいると思います。私がわざわざ自分で来ていたのは、お金が欲しいというわけではありません。確かにあるに越したことはないのですが、いままでお世話になったお礼の意味もこめて伺っていました。もちろんその恩は忘れませんので、もし、人手が必要であればお声をかけてください。

わたしは、いま、この病院だけに依存しているわけではありませんので、こうやってはっきり言えますが、同じことが看護師さんや事務の方に起こる可能性があります。
そのようなかたは家族があります、収入の依存先がこの病院だけという人が大多数です。だれかが守ってあげないとその人たちはいいように使われてしまいます。それが患者さんのためであればいいですが、そのような状況でいい医療を提供できるとは思いません。

事務長さんが自分の胸に手をあてて、どういう病院にしたいのか、その信念をもとに、正しいと感じたことは正しいといえる強さをもたないといけないのではないでしょうか?

もし、事務長さんが、理想としている病院に私が必要と判断されていたのなら、この話を私にするまえに理事長と十分話をされるべきだったのではないでしょうか?

もし、このいきさつを理事長と話し合って、やっぱり私が必要だ、10万円だすからといわれても、私はもう伺うわけにはいきません。」

とお話しました。