スピーチ。。
小さいころに衝撃を受けた一つの出来事があります。
小さいころ、よく友だちの誕生日に誕生会で呼ばれますよね。思い思いにプレゼントを買って、おたくに遊びにいき、何かと遊んで、食事会として、カレーを食べる。。そんな会です。
私が5年生のころ、少年野球をしていていましたが、その監督の息子さんの誕生会によばれました。
食事会のまえに、集まってくれた友人のまえで、子供さんに、感謝と一年の反省と、これからの抱負を話させたのです。
それまで、あんまり誕生会について、あるいは誕生日について真剣に考えていなかった私には大きな衝撃でした。
とはいえ、それから自分の誕生会で抱負をいっていたかというとそうでもありませんでした。もっとも、そうやって友人を呼んでの誕生会というのはあまりしてませんでしたね。。
けれど、自分が親になった時は、ちゃんと子供にはそうしようと心に誓いました。
そして、いままではそうして来ました。それは誕生日にかぎらず、いろんなイベントで主役のひとには何かコメントをしてもらうようにしていましたが、今回は、主役のコメントのまえに、参加したひとたち、ひとりひとりにお祝の言葉をスピーチとして贈ることにしました。
母や父に対する、妹のスピーチ、奥さんのスピーチ、私のスピーチ、どれも心のこもった、素敵なスピーチで、それを受けてかえしてくれた、母のスピーチ、父のスピーチ、、どれもこころの鐘を響かせるものでした。
ふだん恥ずかしくて、言えない言葉も、こういうイベントを通じて発する機会を与えられます。
言葉にしなくても伝わるものも確かにあるけれど、言葉にしないと伝わるものも伝わらないこともある。。
昨日は言葉に出来て、本当によかったです。
『お父さん、誕生日おめでとう、お母さん、今日は母の日です。一年間ありがとう。
いままで、34年間いきてきて、やっと最近本当の意味で両親のありがたさが分かって来た気がします。それは、子供が出来た時に、親のありがたさが分かったといわれるのと同じで、なぜ、自分が生きているのか、なぜ人間として生きていくのか、人としての喜びは何かと考えはじめて、本当の意味で「ひと」になりたいと思いはじめたいま、いいかえれば、動物としての人間ではなく、理性をもったひとに生まれ変わったいま、やっと親の有り難みがわかりました。
母親の愛、それは無上の愛、なにがあっても子供を信じる愛、それと父親の厳しさ、人生の荒波を乗り越える厳しさ、優しいだけでは、本当に大事なものを守っていくことはできないという厳しさ、それを今まで教えて来て下さいました。
私にとって最高の両親です。
本当にこの世に産んで下さってありがとうございます。
いままで育てて下さってありがとうございます。
いま、ここにこうして在るだけで、本当に幸せです。
そして、わたしがこのことに気がつくまで、元気でいてくれたこと、このことに本当に感謝します。
とはいえ、まだまだ、いまやっと動き出したところです。いまから、少しづつ歩いていきます。そして、どこまで大きくなるか、ぜひ、見守って下さい。
いつまでも元気でいてください。』