先日、お世話になっている院長先生とお話をさせていただきました。

とっかかりは、「研究進んでる?」というところからだったのですが、人生の目的や目標、生き様についての話になってしまいました。

その先生は、王陽明がお好きで、その名前をとって、自分の病院を陽明会としておられるくらいのかたです。

その生き様、考え方はいろいろ考えさせられることがあったのですが、なかでも印象に残っているのが、お母様に言われたという一言。。

あるとき、「大きくなったら何になればいいんかな」とお母様に聞かれたそうです。

しばらく考えて、

「紳士になったらいい」

小学生だった院長先生はなんのことかわからなかったようですが、「紳士ってなんや?」

「紳士は紳士や。」

先生は一生懸命考えたそうです。当時、紳士といえば、イギリス人で黒い燕尾服をきて、ステッキもって、、というのをイメージしたらしいです。

「でも、こんな顔でもなれるんか?」

「なれる。紳士は顔やない。やさしいこころの持ち主や」

「やさしければ紳士か?」

「いや、やさしいだけじゃ紳士じゃない、強くなければ紳士じゃない」

「紳士になるのはいいけど、なんの仕事をしたらいいんかな?」

「仕事はな、人のためになることならなんでもいい。」

そう言われたそうです。それ以来、「紳士とは?」とずっと考えつづけているとのこと。

そして、「まだまだ紳士にはなれてないなあ。。」

わたしも、自分の子供たち、あるいは、わたしと接点をもってくれる子供たちに、ひとつでもくさびになるような言葉をかけてあげたい。。そう思わせていただきました。

日本っていい国ですよね。