女正月

小正月については、今日書かなくていつ書くんだ。。ということになりますので、書いておきます。

それに、この数時間で、「小正月」で検索しておいでの方もたくさんおられるようですし。。

上の記事で奥さんのことを書いたのも、かかわりがないわけではないようです。

本日、1月15日を小正月というのに対して、1月1日を大正月というようですね。その大正月は、来客もあったりして、家の中を切り盛りする奥さまがたにとっては忙しい時期ですよね。それが、1月7日の人日の節句も過ぎ、1月11日の鏡開きもすぎ、本日やっと松飾もおろすことができて、奥さまがたもゆっくりできる、年を越せる。。というので、「女正月」ともいわれるんですね。

私の周りでは、それにまつわる風習がないものですから(わたしが知らないだけでしょうが。。)いままで、実感をもったことがありません。

さて、もともと、この暦は月の満ち欠けなんかを参考に作られていたものですから、一日というのは朔日であり、満月ではなかったんですね。十五夜さんでもわかるように、15日が満月(望月)です。1月を年のはじめにしていた。。というのは昔から変わらないようで、年の初めに、成人したお祝い、というか、成人の儀式をやろう。。

それなら、朔日ではなく、満月で明るいし、めでたいので、15日にしよう。。ということで、1月15日になったようですね。

もっとも、むかしは元服の儀式だったんですが。。

では、いま、1月15日が満月かというと、もちろん違います。

この暦は明治のはじめ(明治5年12月2日)まで使われていた、いわゆる旧暦、正確には天保歴(太陰太陽暦)での話ですから。。

なので、いまの成人の日と昔の元服の儀式と共通するのは。。

年の初めに、社会的に成人と認められるひとにエールを送る。。ということになるんでしょうかね。

一番初めの記事に、サブタイトルで「日本人のよりどころって。。」って書きました。

和魂洋才の名のもとに、西洋のものを取り入れてきました。そこには、確かに、和魂があったような気がします。わたしはけっして国粋主義ではありませんし、過去のものにとらわれる必要はないと思っていますが、その奥に横たわる、目に見えない何かはちゃんと認識して、自分の重石(重し)にしておかないと、川に例えるなら激流の、いまの世の中、ただただ流されていってしまうのではないかと思うのです。

ちなみに、旧暦の1月15日。。2006年は、2月12日です。