ああ、やっぱり今日もか。。

パンツについた褐色のしみを見ながらつぶやいた。


この2ヶ月くらい、なぜか椅子に座るときや大便をするときに黄門様のまわりが痛かった。よくある毛嚢炎かななんて、ほっといたけれど、どんどん痛くなってきていた。

いままでも何度かおしりに赤い吹き出物ができて、そのたびに鏡におしりをうつして、身をよじりながら片手で爪をたたて潰しては治してきた。

今回もそうだろうと思っていたが、いつもと違って、痛いところが黄門様に近くてどうも観察できない。

手でそっとさわってみると、たしかにぷっくりとふくらんでいる。そしてそれは黄門様に近い。。

これくらいで病院にいくのもな。。なんて思いながら、こころのどこかで、なんか変な病気だっていわれるのが恐くて、なかなか足が病院に向かなかった。

そうこうしているうちに、1週間まえ、自転車にのって学校に行く途中にぷちって音がした。なんとなく、パンツがぬれる感覚がして、吹き出物がはじけたんだと実感した。

「しめた、これで、痛みから解放だ。。」

そう喜んだが、それ以来、液が出てくるのが止まらない。

お風呂に入るとき、洗濯物は直接洗濯機の中にいれちゃうから、選択してくれる母親には知られることはないだろうけど、石鹸で体を洗えないのがつらい。石鹸のあわがそこにふれると飛び上がる程に痛い。。

そのうちに治るだろうと思っていたのに、なかなか治らない。こうなったら覚悟を決めて病院に行くことにするか。。