昨日のニュースでホームヘルパーさんについて、今後介護福祉士の資格をとるように指導していくとの報道がなされていた。
そもそもホームヘルパーさん、病院でのヘルパーさん(看護助手さん)って、看護婦さんの負担を軽くするため、強いては老人や障害者の負担を軽くするためにつくられたものじゃなかったんだろうか。

そもそも、いまの社会設備のなかで、老人や障害者のかたって満足しておられるのだろうか?
もっといえば、このかたがたを支える世代って、老人や障害者の方をどうとらえているんだろう?

厚生労働省の、介護の質を高めるため、均一にするために、一定以上の資格を有することを目指していく、というのはごもっともな意見だが、大上段に構えられても国民は困るというものだ。

少なくとも、いまのヘルパーさん達が介護福祉士の資格を全員取り直すことはないだろうな、ということはヘルパーさんを減らす、ということになる。

先日の血液製剤の使用を制限するというのと目的は同じなんじゃないだろうか、老人や障害者は我慢しろ、サービスを提供してもいいけど、お金を出しなさい、という政策にどうしてもみえてしまう。

自分のなかでは、いままでの日本を支えてきた人たちなんだから、少なくとも人間らしい生活を送らせてあげたい、家庭でもそうだけれども、親の面倒をみないで、子供に将来自分の面倒を見てくれなんていえるだろうか?

確かに日本の社会保障は破綻に近い、破綻させないために、老人を切り捨てるのは簡単である、けれど、それは別のものも一緒に切り捨ててるんじゃないかと思う。