その4

同級生には医者が結構います。皮膚科、循環器内科、婦人科、泌尿器科、内科、神経内科、血液内科、消化器内科、いろいろ。。挙げてみるとやっぱりすごいな。

消化器内科の先生の話し。。
その先生は、いま、関東で大腸内視鏡の研修を積んでいるところだそうです。

大腸内視鏡、大腸ポリープというのは私も消化器が専門なので、少しは話が通じます。

確かに今の現状は、大腸ポリープに関しては”イボとり合戦”になっています。

いまは大分診療点数が引き下げられましたけど、数年前はポリープをとったら10万円が病院に入ることになってました。もちろん経費がありますので、純利益ではないのですが、おおきな収入源でした。

それは、一個とろうが、10個とろうがお金はいっしょ。

そのポリープが悪性であろうと良性であろうとほとんど変わらない、というものでした。

そのへんの問題点はもし、話題にすることがあれば、書こうと思いますが、いまは、その時期を経て、切除すべきものは切除する、切除も、内視鏡でとるべきものは内視鏡でとる、内視鏡でとるべきでないものは、けしてとらない、というのも一つの考え方で定着しているように思えます。

その場合に避けて通れない問題として、拡大内視鏡という手段があります。
これをつかって、pit paternという特徴をしっかり分析すれば、癌か癌でないか、癌であるとすれば、どの深さまでいっているのか判断できるというものです。

そのうえで、治療すべきか、する必要がないのか、判断に迷うのなら、さらに何をすべきか考えていこうというものです。

そのpit paternを勉強しにいっているとのことです。

将来の夢は、この専門家になって、治療をしたい、とのことでした。
ぜひ、頑張って欲しいものです。

私は、pit paternでこれらの診断ができるということを知っていて、かつ、それを極めようとしている、友人がいるというだけで、十分です。

その彼が、その治療に専念できるように、自分が十分患者さんに説明して、納得して検査をうけてもらって、その結果をもとに、今後のことを一緒に考えていく、そんな医者になりたいと思ってます。

よーく、まわりを見渡すと、本当に専門家はたくさんいます。
けど、その専門に、専念できている人ってどれくらいいるんでしょう。
それ以外の雑用に時間をとられすぎて、自分の好きなこと(専門のこと)を出来ないんじゃないでしょうか?