こんにちわ、どうも胃がしくしくします。
何か悩みがあったかなあ、と自問してみます。
ありました。今週の木曜日にまた手術なんです。今度はソケイヘルニア、いわゆる脱腸ですね。

今日入院してこられました。

ヘルニアって、腰椎ヘルニアとか、よくききますよね。
普通のところからはみだしているものをヘルニアといいます。腰で椎間板がはみだしてしまったものを腰椎の椎間板ヘルニア、胃が食道のほうにどびだしてしまったのが、食道裂孔ヘルニア、今回の件は、ソケイのところで、何かが飛び出しているからソケイヘルニア、なんです。

なにが飛び出しているかはわかりません。多いのが、小腸が飛び出すことが多いので、脱腸といわれるゆえんです。

今回はそれ程大きくないので、おそらく腸は飛び出していないでしょう。他に脂肪の膜なんかがあり、それが飛び出しているのではないかなあ、いずれにしてもすぐ引っ込んでしまうので、緊急の手術とはなりません。

はじめて外来にお見えになったのは、約2週間前だったでしょうか、股が膨れるということでお見えになりました。反対を約9年前に手術されたようで、病名は御存知でした。

手術は脱出したものがはまってしまって、戻らないとかであれば、緊急手術、ということになりますが、今回は問題なし。

治療が必要かどうかですが、膨れてしまって力が入らないとか、痛いとか。そういう症状があれば、治療の対象になります。ほっておいても癌になるとかっていう病気ではありません、そう話をしたら、ときどき痛みがあるので、治療してくれとのことです。

治療法としては手術しかありません。ヘルニアバンドといって、圧迫するバンドはありますが、根本的に治療するものではありません。

手術法としては、筋膜や靱帯をぎゅっとよせる方法とメッシュといわれる人工物を埋め込んで、出てこないようにする方法があります。

前者は筋膜、靱帯を寄せるものだから、しょうしょう突っ張り感があるという方もおられますし、安静期間が長いといわれます。(ただ、しっかり寄せることができれば、そんなにいらないのかなとも思っているのですが、外科の長い歴史がそうさせているので、ある意味それが合理的なのでしょう)
対して、メッシュを入れる方法は、ぎゅっと寄せることがないので、つっぱり感などの点で優れているようです。
ただ、異物が体内にのこってしまうという欠点があります。

これらをお話しし、私よりも上手な先生、慣れている施設はたくさんあることもお話しし、結局わたしのところで手術をするということで、今日入院されました。

上の2つのどちらの術式をとるかは、主治医の先生の信念によるでしょう。

いずれにしても、今週の木曜です。

はあ、胃がいたい。それまで、息抜きにまめぞうさんを利用させて頂きます。あたたかく見守って下さい。