子供の将来の夢。。

先日、小学生の男の子で、下痢と発熱があるといって外来にお母さんときた子がいました。

少年野球のユニフォームを着ていたので、野球少年であることは一目瞭然でした。

下痢と発熱は、最近流行のウィルス腸炎であろうということで、しっかり水分をとりましょう、ということで、お母さんにも本人にも納得してもらいました。

折角なので、、ということで、じっくり話をすることに。。

「将来の夢は?」。。。。「プロ野球選手になることです。」

プロ野球選手になって何したいの?」。。。。「ピッチャーをしたいです。」

プロ野球選手になるためにいま、何をしてるの?」。。。。「バッティング練習をしてます」

一年前までの私だったら、
「夢をもってるっていうことはいいことだね、そして、夢を声に出して、他の人に伝えると、自分に対してのプレッシャーになって、それが追い風になって、きっと叶うから、どんどん声に出していってね。」といってました。

それでもいいのかもしれませんが、昨日は話は、

「いま、日本で少年野球をしている友達はたーくさんいるよね。みんな、多かれ少なかれ、甲子園に行きたいとか、プロ野球選手になりたいとか、そういう夢を持っているはず。。

でも、現実的には、みんながみんな、甲子園にいけたり、プロ野球選手になれる訳じゃないんだよね。

その分かれ目ってなんだろう。。

先生は最近、その夢を叶えたいという思いの強さじゃないかと思ってるんだ。。

プロ野球選手になりたいって、本気で、強く強く思うと、誰よりもバッティングの練習をしようとか、誰よりも投げ込もうとか、誰よりも勉強しようとか、誰よりもいろんなことを吸収しようとか、なんでも、やる気が出てくるんじゃないかなと思うんだ。

夢を見ているだけじゃ叶わないけど、夢を叶えたいとつよーく思いながら、毎日の練習や勉強をがんばってみて、、そしたら、きっとプロ野球選手になれる。。

そして、将来、子供たちに夢を見させてあげて。。

最初にいった、プロ野球選手になって何をしたいの?っていうのはそこのところなんだ。。

プロ野球選手になることが目的じゃない、プロ野球選手になって、活躍して、将来の子供たちに夢を分けてあげたい、ってつよい気持ちをもってほしいなあと思うんだ。。

ぜひ、君には、世の中に夢を与えることの出来るプロ野球選手になってほしい、応援してるよ。

そう伝えました。

礼儀正しく、お礼をいって帰ってくれました。

こっちこそ、こういう話をさせてくれるチャンスをもらってありがとう。という気持ちでした。

さあ、自分も夢をもってすすんでいこう!