感謝。。

今日は、半年間勤めさせて頂いた病院の最終日でした。
これまで支えてくださったみなさんに、本当に感謝しています。

今までと違うのは、今までは、1つの病院が終わって、次の病院に転勤するときは、さあ、一からだって思っていたのですが、いまは、「自分の人生、自分のすすむべき道の1つの重要なステップを踏んだんだ、新たな一歩を歩くんだ」という意識を持っています。

以前にも書きましたが、いままで、自分の夢というか、進みたい道が分かりませんでした。

大学で偉くなって教授になりたいのか、、はたまた、公立病院や有名病院の偉い職につきたいのか、、、はたまた、個人で開業して、自分に集まってくる、あるいは慕ってくれる患者さんを治療したいのか、開業なんかのリスクを背負わずに、気楽な勤務医のままでいたいのか。。

正直、自分のすすむべき道が分かりませんでした。

それなら、いま考えられるなかで、一番努力が必要に思える、大学教授になるために、まずは博士号を目指してみよう、研究をしてみよう。。そういう気持ちで2年前に大学院に入学しました。

それから、1年半は、自分の領域について、仮説をたて、実験系をくみ、いろんなひとのアドバイスを受けながら、試行錯誤しながら、結果を出していました。

それはそれでおもしろかったんです。

これをやって結果をだして、世の中の苦しんでいる人の助けになれば。。という思いで研究をしていました。

それでも、やはり、疑問はとれません。

このまま研究を続けていけるくらい、そのことにやりがいを感じているか?本当に世の中のためになるのか、自分が死ぬときに笑って死ねるか、、そんな疑問はとれませんでした。

そして半年前、大学の医局の都合で今の病院に出向することになりました。

久しぶりの臨床です。患者さんと接することはとても楽しい、ああ、やっぱりこうやって、人間と接することが自分は好きなんだなあ、、と思えました。

大学ではなかなか、患者さんとじっくり向き合うことは難しいというのが現状です。大学は学生の教育、研究、そして臨床というものをすべきだとされています。

一兎追うものは二兎をも獲ず、ということわざではありませんが、すべて完璧にこなすというのは至難の業です。好きでないと出来ません。

では、開業や勤務医をして、患者さんと接するかというと、どうしても、経営のために医療をする、お金のために医療をするというのや、病院のために医療をする、というのがどうしても納得がいかないんです。

もちろん、病院の理念が、私の考えている本当の意味での患者さん中心の医療をする、というのに合致していれば、その病院のために働くのもやぶさかではないでしょう。

では何をしたいのか。。

結局、良心に従って、自分の持てる力で、人助けをしたいんだ、、ということに気がつきました。

そのためには、生活をお給料に頼っててはいけない、自分や愛する奥さんや子供を食べさせていかなければならない、自分が苦しいのに人を助けることはできない、、ということで、別の収入の道を探しました。

不動産、おにぎりや、カフェ、医師派遣事業、、いろいろ考え、かつ、ちょっとずつ準備してみたり、いろんなところに飛び込んで、意見を聞いてみたり、「お医者さんなのにそんなことをしようとしているんですか」と変な目で見られても、医療以外からお金をひっぱてきて、お金の心配をしないで、患者さんを、困った人を助けれる様にしたいんだ、という信念があったんで、結構すすんでいけました。。

その過程で、不動産を先にしていた同僚のがんたろう先生が、blogというのがあるよ、そして、有名な会社が「サクセス日記」というものを募集しているよ、、と教えてくださいました。
今考えると、いままで、不動産はちょっとしかかじったことしかないのに、かつ、blogというものも書いたことも聞いたこともなかったのに、よくもまあ、そういうところに応募したなあというのが、率直な感想です。なにかしらの直感というか、みえない力が働いていたんでしょうね。。

そのときは、理念よりも、いかにビジネスで成功させて、その成功の形を世の中に誇示することによって、自分の価値を確かめたい、そういう思いを世の中に知らしめたい、という時期でしたから、全国で活躍している人たちと早く肩を並べたくて、早く、成功者の仲間入りがしたくて、躍起になっていた頃でした。

そのときは、誰よりも早くなにかをしたい、誰よりも認められたい、そのためには、思いこみ、行動力が大事だということで、大学院をやめようといろんな人に思いの丈をぶつけていたときでした。。「こんなにいいことを考えているんですよ、だから、認めてください、自分を味方につけないと損ですよ。自分の意見が絶対正しいんですよ。。」そんな時期に、たくさんの意見を頂きました、ネットでは人の顔が見えない分、自分の中であつくなってしまって、暴走してしまうこと、ネット上では言葉しかないので、十分にこちらの意図が伝わらないこと、、そんなことに気がつくことが出来ました。

いろんな人にお世話になりましたが、そのときに支えてくださったのが、時折コメントを頂く、三田さんです。
様々なことに本当に感謝していますが、三田さんが「自分でもなぜ、すいしょうさんにはこんなにいってしまうのか分からない」と書いてくださったのが、いまでも鮮明に思い出されます。
これ以外にも、「悪徳さん」を紹介してくださったり、詩をおくってくださったり、あの時期に三田さんがいなかったら、と思うと、ちょっとぞっとします。

そのころから、世の中にはいろんな価値観があって、いろんなものを認め合って、お互い様の精神で生きていくんだ、取り合ってはだめなんだ、みんなが幸せにならないと、本当の意味での自分の幸せはないんだ、と思える様になった気がします。

だから、本当の意味で強くなれたのは、ほんの数ヶ月です。まだまだ、青いです。。だから、皆さんにこれから鍛えてもらわないといけません。

なんか、長くなりましたね。

今の病院では、手術は2例しかしていません。検査もあまりしませんでした。病棟も、看護婦さん主導でした。

そうやって、わたしが自由に考えることができる時間を本当に皆さんの支えで作って頂きました。
心から感謝しています。

私に出来る恩返しは、これから、自分を磨いて、高めていって、だれからも見える、あるいは、声の聞こえる様な場所に行くことだと信じてます。

よりたくさんのひとに見てもらうためには、より高く、より光らなければだめだと思ってます。だれかをけ落としながら、誰かの犠牲の上に高く登るのではなく、自分が光ること、自分が大きくなることによって高いところに登っていこうと思っています。

書いていたらすっきりしました。

もし、ここまで、読んでくださった方があるのなら、本当にありがとうございます。
自分の回顧なので、大文字にしたり、色文字にはしません。読みにくかったでしょう。。ありがとうございました。