先ほど、メールにて相談をうけました。
相手の方が携帯電話だったので、こちらに返事を書かせていただくことにしました。

検査で肝臓に白い影があった。
お酒を結構飲んでいて、今も飲んでいる。
糖尿病もあるらしい。
悪い病気かなあ。。

というものでした。

肝臓の白い影。。。。

検査が何かによっても違います。
それに、医師が「この白いところが異常だ」といったのか、それとも、その方が自分でフィルムをみて、白いのがあったから、異常と思ったのかによってもことなります。

CT検査なんかで、造影検査を組み合わせていたりすると、血管が白く見えますし、背骨なんかも真っ白です。

実際、医師が異常だと説明したとして、

超音波検査で、白いといわれた場合、血管腫の可能性が高いと思います。
ただ、肝臓がんでもうっすら白く見えます。
あとは、肝臓の中で石灰化してしまうことや、胆汁の通り道の胆管にコレステロールが沈着してしまってそう見えることもあります。

CTで白いといわれた場合、造影検査なしで白い場合は石灰化が考えられます。
造影検査で白いといわれた場合、造影剤を入れて、どれくらいあとに撮影したかで結果は変わってきます。
血管腫や肝臓がんは白くなります。

お酒と糖尿病。。これと白い影については難しいですね。

お酒を飲みすぎて、すい臓をやられて、糖尿病。。というパターンなのか、お酒をのみすぎて、肝硬変になってしまって糖尿病なのか、どれくらいお酒で肝臓がやられているかは問題になりますが、アルコール性肝硬変だから肝臓がんになりやすいというのは、わたしの記憶にはありません。

また、アルコール性肝硬変で、白い病変が見つかるというのも私にはぴんときません。

ただ、肝炎ウィルス、つまり、B型肝炎ウィルスやC型肝炎ウィルスに感染している人がお酒をのむと、肝臓がんになりやすいというのは、論文になっていた気がします。

結論として、ちゃんと話を聞いてみないとわかんないっつうことですが、白い影で一番多くて、考えられるのは、超音波で白い影があった。というので、良性の血管腫じゃないかなあと思います。

こんなんでどうでしょうか。。ウルトラマン