こんにちわ。
御無沙汰しておりました。

何も出来事がなかったというわけでもなく、忙しかったわけでもなく、ただ、一冊の本を読んで、書けなくなっていました。

斉藤孝著 『原稿用紙10枚を書く力』 大和書房

いままで、自分の中でしっくりこないというか、自信のないところがあったんです。

それは、いつかは本を書くということ。。

こうやって日記として、記事を積み上げていれば、エッセイ集として本にはなるのでしょうが、いったい何をいいたいのか分かり辛いものになることは、明らかです。

なので、いったい自分は何を伝えたいと思っているのか、そのことを自分の中で明確にしようと、何かしらの答えを求めていこう、そして、そういう大きなテーマではなくても、それに準じた、小さいテーマでもいいから、ひとつひとつの記事にその信念をのっけていこうと思っていたんです。

それでも、やはり引っ掛かるものがありました。

それは、中学生のころに、割と本を読んだ時期があり、その影響か、作家になりたい、なれるんじゃないか、って思って、懸賞小説に応募しようとしたことがあるんです。

記憶が定かではないのですが、原稿用紙100枚以上というのが、応募規定だったような気がします。

そこに、投稿しようとして、父親の伝記というか、反省を綴ったものを書こうとしました。

けれども、原稿用紙20枚くらいで行き詰まってしまったんです。

『書ける』『やれる』と思っていたのに、全然書けなかった。最後の方なんて、同じようなことを表現を変えたりなんかして、とっても苦しかった記憶があります。

その苦い経験、記憶が今もどこかに残っているんです。

伝えたいことが見えてきても、原稿用紙100枚も200枚も書けないんではないか。。

そういう不安がありました。

そのなかで、斉藤孝先生の本のなかでの一言。。

『短い文章や原稿用紙2-3枚のエッセイなら、文章を構築する必要がない。(中略)心の感じるまま流れるように書けばいいから、直感で書くのが一番。。(中略)でもそれは悪まで、短い文章のときだ。途中でへたるのが普通の人間だ。』

まさにそうなんです。

いままで、ちょっと長い文章を書いたことがあったんですが、途中で散漫になり、自分のいいたいことが自分で見えなくなってしまっていました。

それらをふまえて、長い文章を書く為には、どうしたらいいのか、ということについて書いて下さっていました。

書店でタイトルを見た時には、最近はやりのテクニック本かなと思ったんですが、初めの数ページを読んで、これは。。と思い購入しました。

そして読んでしまったら、なかなか書けなくなってしまいました。


なにはともあれ、書き続けることに意味があるのですものね。

斉藤先生が書いておられたことを胸に刻みつつ、自分の伝えたいこと、自分と読む人、書きたいこととの距離感、ポジションどりなんかを自覚しながらこれからも書いていこうと思っています。