最近、はあちゃんが新しい遊びを見つけたようだ。

はあちゃんといえば、ついこの間まではただ、ねっころがってるだけだった。

そのころは、あっふんが帰ってきたら、まずは僕が先に尾で迎え、いや、お出迎えにいって、だっこしてもらってたのに、最近では、ちょっと油断して、まめまめ(ニャンコ用語では毛繕いともいうけど、うちでは、「あ、また、まめまめしてる」っていわれてる)するのに夢中になってると、はあちゃんのほうが先に、あっふんの車が帰ってきたのをいち早く聞き分けて、「はいはい」で玄関近くのドアまで近付いてだっこしてもらってることもある。

それに、このごろは、もっと知恵がついてきたのか、それまで、散々ぼくのちっぽを握って、ぼくのやる気を喪失させるという作戦も考え付いたらしい。
これが結構応える。
お気に入りのところで拗ねてると、いつのまにか寝てしまって、あっふんの声に気が付いて急いでいってみると、もうすでにちゃっかりだっこしてもらってたりする。

まあ、それはともかく、そんなはあちゃんが、つかまり立ちをし始めた。つかまり立ちを成功させる度に、あっふんとなっふんが「すごーい」って誉めてあげてる。

僕だって、かなへびをとってくれば、あっふんに「すごーい」っていわれるのは分かってるもん。。

ただ、いつもあっふんが帰ってくるのは夜だったり、ぼくが首尾よくかなへびを捕まえた時は、たいていあっふんはいなくて、なっふんだけだったりするだけだもん。。(なっふんは、きっとぼくがかなへびをとって、あっふんに誉められるのがしゃくなんだ。。だから、いつも、僕のとってきたかなへびを逃がしちゃう。。もしかすると、どこかに隠してて、こっそりあっふんにみせてるかもしれない。。)

うーん、、なんか、こうやって書いてたら、もやもやしてきた。。今日もなっふんをやっつけよう。。

話が変な方向にいっちゃった。。
誉められると、はあちゃんは必ず、にやって得意そうに笑う。

誉められて育つとはよくいったもので、本当につかまり立ちがはやくなった。

そして、それだけでは飽き足らずに、この数日、食卓のいすにつかまって、あっふんやなっふんが後ろに座ってくれるまで待っている。

最初のうちは、なんでかなあって思ってよーく、観察してみた。

どうやら、後ろに座ってくれたことを確認すると、にこっと笑って、手をはなし、前を向いたまま倒れているようだ。

そうすると、あっふんもなっふんも、なんか嬉しそうな奇声をあげながら救い上げて、また、立たせてる。

そして、また、同じことをくり返している。

はあちゃんはそれがとっても楽しいらしい。すごく楽しそうに、きゃっきゃ、きゃっきゃと声をたてて笑ってる。
はあちゃんも、あっふんもなっふんも、飽きもせずに、えんえんとくり返してる。

なにがそんなに楽しいのかと、実はこの前僕も試してみた。けど、一向にあっふんもなっふんも僕のうしろに座ってくれようともしない。
仕方ないので、そのまま後ろに倒れてみたら、背中と頭とぶつけて、痛かった。

それより、悔しかったのは、それを見てあっふんもなっふんも笑ってたことだった。「あはは、まめ、何してるのお?」って。。

何してるのって、自分もはあちゃんと同じように遊んでほしかったのに。。。ばか。。

とりあえず、とっても悔しかったので、そのあとなっふんをやっつけてみたら、ちょっと気分が晴れた。

今度、はあちゃんに何が楽しいのか聞いてみよう。