■
こんばんわ。
本を読んでいたら、病棟から「呼吸停止です」と呼び出されました。
明治生まれの方で、すでに家族の方も納得しておられ、特別なことをすることなく、家族のみなさんにお別れの挨拶をしてもらってから、ご臨終の確認をさせていただきました。
臨終の確認は、瞳孔反射と呼吸停止、心拍停止を確認するのですが、その時刻を臨終の時間とします。
その時間の確認をわたしは、自分の時計ではしないようにしています。
わたしよりずっと長い時間を生きてこられた方の最後を、私の時間で締めくくる。。というのが、どうもしっくりこないんです。
なので、その方がずっと使っておられた時計か、そのかたの配偶者、あるいは、子供さんの時計の時間をもって臨終の時刻としています。
物質的には同じ時計、考えようによっては、みな平等に流れている時間ではあるのですが、これも、「目に見えないものを大切にしたい」というわたしのこだわりかもしれません。
その方は、若いころ列車事故で失明されたらしいです。その状況下で子供さんたち4人を育ててこられたとのこと、、、たいそうなご苦労だったんでしょうね。
ゆっくりお休みください。