思い返すと、年末からまめぞうさんの体調はいまいちだったんです。

一日に数度、「ぐぇっぐぇっ」と何かを吐きたそうにしていました。

にゃんこって、自分で自分をなめて、余計な毛をなめとっちゃうんですよね。ある程度たまると、その毛玉を吐き出す習性があるようです。
そのために、ときどき草をたべます。

私達もあったことのないまめぞうさんのお母さんにゃんこに教えられたのでしょうか、まめぞうさんも他聞にもれず、草を食べようとします。ところが、これがまめぞうさんらしいところでもあるのですが、なかなか上手に食べれません。本人は噛みちぎったつもりなんでしょうが、一生懸命噛んでいる、その頭上でその草がひらひらと揺れていることがよくあります。
そんなときは、見ている私達がその草をちぎって食べさせてあげるのですが、そ知らぬ顔でそれをもらって食べてます。そんなまめぞうさんが大好きなんです。

なにはともあれ、そんなまめぞうさんなので、今回の「ぐぇっぐぇ」もそのうちちゃんと吐けるだろうとたかをくくっていました。

ところが正月がすぎ、1月も半ばを過ぎても、その奇妙な音はとまりませんでした。そして、その時間も頻度も増えてくるようになり、それにつれて、まめぞうさん本人もかなりきつそうなしぐさをするようになりました。

「さすがに長いよね。一度診てもらったほうがいいね。。」

って言っていたところ、17日ぐらいから実際はき始めるようになりました。

吐けるようになったら、詰まってる毛玉もとれてよくなるかも。。って思いながら、その吐物をみるのですが、毛の固まりはありません。消化のされていないキャットフードや、吐く物がなくなったあとの、胃液だけでした。

18日の夕方から夜になると、家のいたるところで吐くようになりました。

部屋が汚れる、洋服が汚れる。。そんなことは言っていられません。まめぞうさんの食欲もがた落ち、いつも布団でいっしょに毛布をかぶって寝るのに、その日はひとりで寒い二階の部屋で1人で眠っていました。

寒いから一緒にねよう。。って抱っこして布団の中に入れるんですが、すぐに飛び出してしまいます。

最期を悟ったネコは飼い主の元を離れて一人で旅にでるんですよね。
そんな話を思い出して、本当に悲しくなりました。

そして、19日、起きると奥さんが「まめの顔色が悪いんだけど。。」

って、ねこって顔も毛に覆われてるから、顔色ってないでしょ。。ってつっこみをいれたんですが、実際、ほんとうに顔色が悪かったです。

獣医さんに伺うと、たしかに耳なんかの毛のすくないところを見て、血色を確認されるらしいですね。

毛で覆われているとはいえ、その奥の地肌の血色が悪かったんでしょう。

とにかく、取るものもとりあえず、いつもお世話になっている「きりき動物病院」さんに行くことにしました。

すこし休憩します。