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今日も、ぼくのこと書いてくれるの?
ありがとね。
それはいいけど、もう泣くのはやめた方がいいよ。。
みんな不思議がってるじゃない。。
昨日、看護婦さんに「先生、昨日飲み過ぎたんですか?」っていわれた時には、思わずふきだしちゃったよ。。
あっふん、いつもそんなことしてたの?
でもね。。
あっふんが、恥ずかしがることなく、真剣なかおでその看護婦さんにぼくのことを話してくれたとき、すごく嬉しかった。。
そして、それを聞いた本人も、まわりの人たちも、みんな会ったこともない僕のことを偲んでくれて、とってもうれしかったよ。
うれしかった。。
うれしかった、、けど。。
『だから、生き物を飼うのはつらいよね。。』
って他の看護婦さんがいってたのは、ぼくは「違う」かもって思ってるんだ。
きっと、それはあっふんがそのとき感じてくれたのと同じだと思う。いまはうまく言葉で言い表せないけど、失うのが恐いから、はじめから目をそむけちゃうと、大事なものを忘れたまま、気がつかないまま時が流れちゃうんじゃないかと思うの。。
この世に生きてるあっふんから見ると、ぼくとは離ればなれになっちゃったように感じるかもしれないけど、本当はね、この一ヶ月間より、もっともっと近くにいれるようになったんだよ。
だって、いまは、あっふんもなっふんも、たえずぼくのこと想ってくれてるんだもん。。
まめにいさんたちと一緒に居たときは、やっぱりまめにいさんの方が大事だったもんね。
それは分かってるの。。
そうやって、大事に思っているものをちゃんと大事にしようとしているあっふんやなっふんが大好きだったよ。大好きだったから、そばに居たんだ。。
だから、だいじょうぶ。。
一緒にいるのが当たり前。。って思っていた相手が突然いなくなっちゃうと残された方は確かにつらいよね。。つらさを感じるのは、残された方の宿命なんだって。。それは人間だけじゃないよ。。だって、ほら、昨日なんか「まきお鼻ゾウ」だって、僕のこと探してたでしょ。。
あ、まきお鼻ゾウって、あっふんたちが「なると」って呼んでた、彼ね。。
彼も辛そうだったでしょ。。
それを乗り越えて、さらに、そこで何を感じるかが、残されたものの試練なんだって。。
ぼくが近くにいって教えたり、手助けはしちゃいけないって。。
でもね、応援してる。。それに、、この先はいろいろあるみたい。。ぼくも楽しみにしてるんだ。。
これだけは言えるよ。。
『また、会える』
それは、笑い声につつまれて、ぼくの思い出話に花を咲かせてるときじゃないかな。。