タンポポ咲いてたね。。
あっふん。。
あれから丸々一週間。。たくさんの想いのつまった一週間だったね。。
たくさんいろんなこと考えてくれてありがとう。
そして、立ち直ってくれてありがとう。
いつまでもめそめそしてたらどうしようかと思ってたんだよ。でも、あっふんなら大丈夫って信じてたよ。。
これからも僕からのメッセージをちゃんと伝えてね。。
そうそう、今日は、はあちゃんと散歩してたね。
梅の花きれいだったでしょ。。一週間前は、赤い梅も見たい。。って必死に探してたあの木に、もう、あんなに花がついてたね。
それに、真っ赤じゃなくて、ほぼピンクの梅だったね。
桜はいまにも散りそうで、見ているほうがはらはらしちゃうけど、梅は力強いね。ちょっと寒いけど、なんのこれしき。。って感じね。。
けっこうな風がふいてたけど、びくともしてなかったね。
それからぐるっとまわってるうちにはあちゃんはあっふんの胸の鼓動が気持ちよくて寝ちゃったけど、あのタンポポ。。
もう綿毛がついてたね。。
3日前くらいに、花がきれいについてたんだよ。あっふんは車からちらっと見ただけだったけどね。。
そう、綿毛。。
ぼく、タンポポ大好きなんだ。。
まだ、お母さんと一緒にいたころ、もうちょっとあったかかったと思うけど、でも、今日みたいにお日さまがやさしく僕たちを包んでくれて、となりでお母さんが目をつぶって、しっぽを「てしてし」って振って遊んでくれてたの。。
そしたらね、お日さまのあったかいほうから、しろーいのが、ふわふわって、飛んできたの。。
むむむ。。。なんだ?
って、一瞬かまえたんだけど、
「いたずらしちゃだめよ。。」
ってお母さんが言うの。。
「なんで?」
って聞いたら、さっきまで気持ち良さそうに目をつぶってたお母さんも、気持ち良さそうに伸びをして、そのしろいふわふわを、うれしそうに眺めながら、
「あれはね、タンポポの綿毛なの。。お日さまがね、この綿毛に幸せをのっけてみんなに運んでくれてるの。。だからね、いたずらしちゃダメなのよ。。」
「幸せってなあに?」
「そうね、楽しいって思えることかな。。」
「ふーん、じゃあ、このふわふわを僕たちのおうちに持って帰ったら、もっと楽しいことがおこるの?」
「そうね、起こるかもしれないわね。。でも、ぼうやはいま楽しくないの?」
「ううん。。こうやってお母さんと一緒にいれるから、とっても楽しいよ。」
「じゃあ、ぼうやみたいに楽しい思いをしてない、さみしい子がほかにいるかもしれないから、その子のところにとんでいけーってお祈りしてあげましょうよ。。どう?」
「そうだね、そうする。。」
「そう、いい子ね。。さ、こっちにおいでなさい。。」
って、お母さんと二人で、お祈りしたの。。
それからしばらくして、ぼくも大きくなって、ひとりで頑張んなきゃってお母さんと別れたけど、そのときのことは今でもよーく覚えてるの。。
だから、あの日。。
あっふんたちと出会う前の日の夜、、結局あっふんが雪だったんだって教えてくれたんだけど、あのときの白いのは、たんぽぽの綿毛だと思ってたの。。
こんなにたくさんの幸せがやってきたぁって、すーごくうれしかったの。。
お母さんと別れて寂しかったし、おなかもすいてたし、寒かったしね。。
だから、こんなにたくさんのたんぽぽが僕のところにやってきてくれたんだから、きっと明日は楽しいことがあるって思いながら眠ったの。。
目がさめたらあっふんたちと逢えた。。
やっぱりお母さんはうそついてなかったんだ。。ってうれしくて涙がでちゃった。。
だからね、ぼく、たんぽぽだーいすきなの。。
今日のたんぽぽも、きっとだれかに幸せを運ぶんだよね。
ね、あっふん。