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すごく感動的なものを期待していて、泣く準備万端で臨んだせいか、ちょっと物足りなく感じてしまいました。
けれど、同じ時期に奥さんも読んでくれて、ひとつの小説を夫婦で話題にできる。。という幸せを提供してもらいました。感謝です。
百間先生が「ノラや、ノラや」って呼んでいるのをまねて、「マメや、マメや」ってまめぞうさんに向かって呼んでいます。
夫婦そろっていつもとは違う声色で呼ばれるのと、きまってそのあと「まめはどこにも行かないでね」なんていわれるものだから、毛頭、そんな気のないまめぞうさんは、さも面倒くさそうに、あくびをして私たちに返事をします。
そんな様子をみて、「たしかに、まめはどこにも行かないだろうな。。」なんて無性にかわいくなり、抱きしめたりなんかしているわけです。
ちなみに、「ノラや」の舞台は東京、それも皇居近くなんですが、その中に、宮崎のことが出てきます。
百間先生が飼っていて、「ノラ」が近づかないようにしていた目白が、宮崎の「日向目白」でした。
そして、ノラの出自に関して、天照大神が高千穂に降臨した神話になぞらえて、ノラが降り立ったのは、物置小屋の屋根だった。。というくだりがあります。
ちょっとした描写なんですが、これだけで、かなり親近感を抱いてしまいますね。
やっぱり郷土愛が豊かなのかもしれません。。