こんばんわ。昨日は、博物館に行ったり、以前講演をさせていただいたグループで、「子供の育て方。。豊かな心を育むために。。」みたいな講演があるとのことで、そこに出向いたり、また、そのあと、その講師のかたや参加者のかたと深いディスカッションになったり、そしてそれがあまりに楽しくて、その興奮さめやらぬまま、自宅で、いつもは一杯だけのお酒を5杯くらい呑んだりして。。

その講演、さらにそのあとのディスカッションには、奥さんも同席していたので、自ずから、帰宅をしても、そんな話になったりして、いつもいろんな話題で会話してはいるのですが、昨晩はとりわけ、奥さんとも深い話ができて、とっても充実した一日でした。

ただ、両親が目をきらきらさせて話をしているのが、心花にも伝わったんでしょうね。

困ったことに、なかなか寝てくれません。また、いつものように、部屋を暗くして、添い寝をすることになりました。。案の定、私達のほうが、早く寝入ってしまいました。。とほほ。。

朝起きたら、昨晩のうちに「まめぞう」さんを更新しようと立ち上げていたPCがスリープ状態で、寂しそうに、オレンジのか細い光を放っていました。

今日は。。というと、わりと県北のほうで当直中です。

いそいで出てきてしまったので、読もうと思っていた本を二冊しか持ってきませんでした(すでに一冊読んじゃったし。。)。。この二日、まめぞうさんの更新に励もうか。。と思っている次第です。


さてさて、昨日、県立博物館にいってきました。

特別展として、赤羽刀を展示し、日本刀にまつわることをまとめているらしく、ぜひ、行ってみたいと思っていたのでした。

ちょうど、奥さんが宮崎市内で用事があったので、まだ、運転のおぼつかない奥さんを目的の場所におろし、わたしは、心花といっしょに博物館のある、神宮に向かったのでした。

駐車場に入ると、マイクロバスがあります。

「ほお、団体でお勉強かな。。」

なんて、悠長な気持ちで車をとめ、後部座席のチャイルドシートにうつらうつらしながら乗っていた心花をそっと抱きかかえ、バスの前をとおりすぎました。

なにげにフロントガラスをみると、中日友好青年なんとか、という名札がついていました。

「中国の人たちねえ。。」

博物館にくるなんて、よっぽど宮崎には観光名所がないのか。。とちょっと寂しい思いをしながら、胸に抱かれて目をさました心花を入り口へ向かいました。

入り口の自動ドアをこえると、すぐに受付の方が気付いたようで、声をかけて下さいました。

いくら平日で人はいないとはいえ、さすが県立の施設ですね。行き届いています。もっとも、昼間から、1歳の子供をつれた、それも、おむつやミルクの入ったバッグを抱えて入ってきた男を、どのように思ったでしょうね。。それを考えると、ちょっとおかしい気もしますが。。

今回の特別展は無料らしく、パンフレットを頂き、中に入ろうとすると、すかさずベビーカーを勧めていただきました。

ほとんどベビーカーに乗らない心花ですが、もしかすると、今回は奇跡的に乗ってくれるかもしれない。。という祈りに近い思いと、せっかくの申し出を無下に断るのも申し訳ない。。というのとで、お借りすることにしました。

もっとも、エレベーターで二階にあがり、最初のブースのところで、身をよじり、グジュグジュ言い出したため、そのベビーカーはバッグ置きとして役に立ってくれたのではありますが。。

なにはともあれ、心花をベビーカーにのせ、展示場にいこうとすると、

「いま、団体の方々が入っておられて、もしよかったら、常設展のほうから見られてはいかがでしょうか。。」

「ああ、中国の方々ですね。。別に一緒でも構いませんが、どうせ、常設展も見せて頂こうと思っていたので、そうさせてもらいます。」

と、2階の常設展のほうに行くことにしました。

結局、宮崎の先土器時代、縄文時代弥生時代古墳時代、さらに、中世、近世まで、掘り出されたものを展示しながら、その時代の説明がしてあったのですが、ちょうど、最近興味を持って調べていたところでもあり、気がついたら、赤羽展どころか、中世、近世までもたどりつかないありさまでした。

そうやって、縄文時代の資料を丹念に読んだり、ビデオをみたりしながら、まさに自分がその時代にタイムスリップしたかのように、妄想を膨らませていたら、いつのまにか、まわりが中国語であふれていました。

以前、中国からの留学生の高校生を焼肉に招待したことを書きましたが、別に中国のかたに変な偏見を持っているわけではないのですが、まあ、一言でいうと、自己中なのかもしれませんね。。(苦笑)

バスの名札には青年。。と書いてあったけれど、年齢層はばらばらで、小学生から20代前半、、という感じの団体でした。

わたしと心花がビデオを見ていると、横から割って入って、別の番組のボタンを押してしまうし、展示物のまえで、物思いにふけっていると、隣でなにやら大声で話しはじめるし、、まだ、子供で、それも、一人っ子政策のあおりなのか、自分の好きなように育てるという国民性なのかもしれないし、われわれの常識を押し付けて、「中国人は自己中心的。。」と決めつけるのもどうかと思うのですが、まあ、あたらずしも遠からず。。なのかもしれません。

嵐のような5分間が過ぎると、再び静かな空間が戻ってきたので、安心して観覧していると、女性のスタッフの方が、二人連れ添って、

「触ったらダメっちゆっちょっと(言ってるの)に、すぐわらぶきのとこさわっし(触るし)、もう、たまらんかった。。」

って、宮崎弁丸出しで愚痴っているのが聞こえました。

さもありなんと思いながらも、その宮崎弁のほうが可愛くて心に残りました。。(笑)

古墳時代のところまでみて、時計をみると、あまり時間がありません。それから先はまた、後日、見に来ようと決めて、急ぎ足で通り過ぎ、赤羽展のブースに向かいました。

ここもとても興味深く、一つ一つ丹念に見ていたら、途中で時間切れになってしまいました。

日本刀の名工「田中国広」は私の実家の国富町のとなりの綾町出身だったとか、柳生十兵衛の柳生新影流は、もとは影流といって、愛州移香斎が、宮崎の鵜戸神宮で開眼したものだということとか、、新発見が一杯体験出来ました。

サブタイトルの「南限」まで、なかなか辿り着きませんね。

常設展、赤羽展をちょっと早めに切り上げて、入り口の情報版におもしろいことが書いてないかな。。なんて散策していたら、

「チッチゼミが宮崎で発見された」

というブースが、となりに置かれたラジカセから「ちっちっち」という鳴き声が流れてくる。。というおまけ付きで設置されていました。

読んでみると、チッチゼミの南限が今までは、福岡の英彦山だとされていたのが、去年の11月に宮崎でも発見されたとのことでした。

体長25-30mmで、もっとも小さい部類の蝉だそうです。

名前は「ちっちっち」と鳴く鳴き声からきたんでしょうが、からだが「ちっちい」というところも、ぴったりだなあ、、と思ったりしていました。

ただ、説明には「日本でもっとも小さい蝉(沖縄除く)」と書いてありました。

説明を書くのに困ったんでしょうね、沖縄を除いてしまったら、それは日本ではないですよね。。(笑)

そんなに、「日本最小」という言葉を使いたかったのか。。と思うと、ちょっと可哀想な気もしますね。

チッチゼミについて調べていたら、イソップの「アリとキリギリス」の原題は「アリとセミ」だった。。というものを目にしました。

もしかすると、イソップは、クマゼミやミンミンゼミではなく、わりと大きさのちかい、このチッチゼミをモチーフにしていたのかもしれないな。。と思ったりしたのでした。

ちなみに、沖縄は、これよりももっと小さい蝉がいるってことですよね。さすが、動植物の宝庫ですね。

奄美大島にもいるかもしれないな。。