医療の話ではありません。。
@@科ってどうやってつけるんでしょう。。
先日、3月の中旬くらいだったでしょうか、当直中に何気なく外を見ていたら、病院のとなりの土手で、中年の女性二人が片手にビニール袋をもって、なにやらせわしげに摘み取っています。
季節柄、「つくしかな。。」
とも思ったのですが、摘み取っている手元を注意深くみていると、どうもつくしではないようです。
これは、直接聞いてみるよりほかはない。。。
ということで、看護婦詰め所に立ち寄って、ひとこと断った後に、ふらふらとそばによって見ました。
「こんにちわ、何があるんですか?」
そこは通りから外れていて、まさか他人に声を掛けられるとは思っていらっしゃらなかったんでしょうね。驚いた顔でこちらを向かれました。
「驚かせましたね、すいません」
「ほんとよ、ひったまがったがぁ。。」
って、すさまじい宮崎弁にこっちがおどろかされながらも、「それ、何ですか?」と再び聞くと(それはなんね?って、宮崎弁には、宮崎弁で。。とも思ったんですが、悲しいかな、宮崎弁が出てきませんでした)
「これね、セリやっちゃが。。おひたしにしたり、しらあえにしたりすっとおいしいがね」
「ほお。。」
恥ずかしながら、お店や食卓ではセリなるものをみたことはあるのですが、こうやって自生しているものを見たのは初めてでした。
「ここは、通りから離れちょって、犬のしっこもかかっちょらんかい、いっちゃが。。」
「へえ、いいですね。初めて見ました。こうやって自生してるもんなんですね。今度、家の近くで探して見ようかと思うんですが、私にわかりますかね。。」
「わかるわぁ。。セリはにおいがついー(強い)かいよ。。ほら、におっちみない。。」
って、一本摘み取り、手渡してくださいました。
「ほんとですね、すごくいいにおいがしますね」
「じゃろ、、売っちょっとは、あんまりにおいがねーがね、、やっぱ、自然が一番よ。。」
お礼をいって、そのもらった一本を生のままかじりながら、病院に帰っていきました。
それだけでも、なんかいい思い出だったんですが、
セリ。。セリ。。セリ。。パセリも仲間かな。。
なんて、ふと思って調べてみました。
よく考えると、パセリは葉っぱが縮れていて、似ても似つかわないのですが、実は、たしかに、パセリもセリ科でした。
じゃあ、パセリのセリは「セリ科」のセリから名づけられたのか、、というと、そうでもないようですね。
原産地は海外で、海外での名前は[Parsley]。。
どうも、パースリィとよんでいたのを、日本人が「パセリ」と聞き及んで、パセリにしたのではないかと、推測しています。(事実は調査中です)
だから、パセリをセリ科にしたのではないと思うのですが、(きっと何かしらの科学的な根拠があるのだと思うのですが。。)なんか、不思議ですよね。
そんなことを思いながら、自宅に帰りました。
自宅近くでも探したのですが、なかなか見つかりません。。ということで、その病院のとなりの土手に摘みにいこうかな。。と思っているんですが、料理をしてくれる奥さんがどうも乗り気ではありません。
妹に話をしても、「じゃあ、セリを摘みに行こう。。」なんて盛り上がる事はないのです。
そんなに「セリ」って人気がないんでしょうか?
ちょっと切ないセリの話でした。