こんにちわ。

明日は受け持ち患者さんの手術です。

久しぶりに臨床に復帰したから、、というのもあるのでしょうが、大学病院の性格上、それほどたくさんの患者さんを担当するわけではありません。

そのうちのお一人の手術日が明日になりました。

胆石症で腹腔鏡下胆嚢摘出術を行います。

このまめぞうさんでも、約1年前に、この腹腔鏡下胆嚢摘出術を行いました。。という記事を書いたのですが、そのときは、大学病院ではなく、市中の病院でした。

手術に向かう心構えや準備はあまり変わらないのですが、今回は術前のCTの検査で、ちょっと気になる部分が出てきました。

おそらく心配はないと思うけれど、出来る限りのことはやっておく。。ということで、本日さらなる精密検査をすることになりました。

どこまでやっても、100%の診断はつかないのですが、100%に近づくように努力する。

それは自己満足のためではなく、患者さんのために。。


大学病院にもどり、医学生のみなさんと接する機会が増えるようになりました。
私たちが医師になったころは、ほぼ100%のひとが大学の医局に入って、大学病院で1年から2年の研修医生活を終えて、その医局と関係のある市中病院に出向する。。というのが普通でした。

いまは、卒業しても2年間は医局に属せず、自分で探した研修病院で2年間研修を積んだ後に、再び自分で進路を決めるようになりました。

大半の人ははやく手術が上手になりたいし、検査もうまくなりたい。。ということで、たくさん患者さんを経験できるところ、はやく手術をさせてもらえるところに行きたいと思うようです。

なので、患者さんのおおい都会の病院や、大学ではない市中病院が研修病院として人気があり、また、それらの研修病院も大学の人事に頼らず人材が確保できるので、研修制度を充実させて、人を集めようと必死です。

そして、2年の研修が終わった後も、そのままその病院で研修をしたり、あるいは、ほかの市中の病院で勤務したり。。正確な数字はわかりませんが、卒業して大学に残る若いお医者さんはかなり減ったのではないでしょうか。。そのぶん、大学の医局を経験せずに、市中の病院にでていく先生たちが増えることになります。

その元年が今年でした。

いいか悪いかは今後の推移を見ないと分からないのでしょうが、少なくとも、市中の病院では受持ち患者さんが多く、また、指導医もオールラウンドプレーヤーであることを求められることもあり、患者さんお一人お一人にそこまで突っ込んだ検査が出来ないのは確かだろうと思います。

若い頃からとにかくたくさんの経験をつんで、はやく上手になるのか、あるいは、一つ一つの経験を大事に、とことん考え抜く時期があったほうがいいのか、、厚生労働省は責任を取ってくれるわけではなく、結局自分たちで考えて行動しなくてはならないのでしょうね。。

とにかく、制度に翻弄されず、がんばろうね。。だれの人生でもない、自分の人生だから。。