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朝一番のカンファランスが終わり、朝のうちに採血しておいた血液を遠心分離機にかけ、待っていると、外来から呼び出しがあった。
「腸閉塞の患者さんがいらしゃってるんだけど、悪いけど、診てくれない?」
「いいですよ」
と快く引き受け、外来に行き、カルテを見てみると、5年前に私が大学で、やはり腸閉塞の主治医をさせていただいた患者さんだった。
そのときは、それまで6度ほど腸閉塞を繰り返していて、そのたびに鼻から減圧のためのチューブを入れて様子を見ていた。。というもので、やはり手術はしたくない。。と鼻からチューブをいれて様子を見せていただいていた。
今回も超音波でみると、たしかに腸管内にたくさんの小腸液がたまっていて、早急に減圧をしなければならないと判断し、チューブを入れさせていただいたが、その間、いろいろと話をさせていただいた。
「5年前にも主治医をさせていただいてたんですよ」
「うん、おぼえちょるよ」
「そうですか。。ありがとうございます。なにか変わったところがあります?」
「うーん、どうかな。。」
ちょっとは落ち着きが出たとか、貫禄が出たとか期待してたんだけど、ちっとも変わっていなかったらしいです。(笑)
なにはともあれ、覚えててくださって、とってもうれしかったです。
さてさて、今回も手術はせずに様子を見ることになるのかな。。