あっぷっぷ。

こんにちわ。
もう18時というのに、真昼並みの明るさです。

雨雲がちらほらしていたけど、合間からのぞく青空は本格的な夏の到来を感じさせてくれるのには十分な青さを誇っています。

もうひとつのうれしかったことを記録しておきましょう。。

先日、受け持ち患者さんの超音波を施行しました。

肝臓に腫瘤ができて、手術して切除しなければならなかったですが、切除する範囲が大きかったため、残す側を大きくするべく、切除する側の血管を塞栓した後の検査でした。

切除許容範囲内を超えて手術をした場合、術後に肝不全をきたし、全身に黄疸を認め、身の置き所がないくらい、体のだるさを訴えながら全身が衰弱していくことになりかねません。

そうならないために、手を尽くすわけですが、祈るような気持ちで、残りの肝臓が大きくなってくれ。。と超音波をおなかに当てることになります。

幸い、この患者さんは予想通り、肝臓が大きくなってくれて、無事に手術を行い、術後肝不全にもならず、経過しているわけですが、その患者さんに、超音波が終わって

「いやあ、さすがですね」

と不意に言われました。

「え?何がですか?」

”さすが”といわれる覚えのなかった私は、思わず聞き返してしまいました。

「いえね、いつもニコニコしておられるのに、いざ、超音波をもったら、とたんに顔つきというか、目の色が変わったんですよ。さすがだな。。と思いましたですね」

これには参りました。そういうところまで観察されていたんですね。口をあけて検査してなくてよかった。。

けっして自慢でもなんでもなく、きっとお医者さんであれば、みんな同じだと思うのですが、無意識にそういう表情や、雰囲気を自分で作れているのかな。。と思うと、本当にうれしくなりました。

もっとも、まだまだ未熟なんですが、そういう姿勢でこれからも診療にあたって行きたいな。。と思っています。


そんなことがあって、結婚式の当日、美容室に行ってきました。

いすに座り、担当の美容師さんがお見えになり、にこやかに挨拶をされ、そして希望の髪形なんかを聞いていかれました。その美容室にいくのは初めてで、多少緊張していたのですが、そんなにこやかな、なごやかな雰囲気ですっかりrelaxしていました。

それが、はさみを持った瞬間、目つきが変わったんです。いわば「プロ」の目に変わっていました。

その真剣な眼差しに引き込まれてしまっていました。

真摯に向き合う姿、こだわりの姿勢、、いいですね。自分もそんな「目」でいられたのかな。。

そんな「目」をもっていたい、、そう思わされた出来事でした。そして、そういう「目」に対する視点を授けてくれた、その患者さんに心から感謝しています。ありがとうございます。