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こんにちわ。
今回当直している病院では、「回診」なるものが用意してありました。
術後の患者さんは、創の状態を観察し、処置が必要なら処置をすることになります。
その他に、この連休明けの18日に手術をする予定の患者さんがおられました。
からだの具合は特に問題なく、後は18日を迎えるだけ。。という感じです。
ただ、術前でさぞかし不安だろうな。。ということで、
「なにかご不安な点はありませんか?」
と腰をおろして、脈を取りながら、にこやかにお尋ねしてみました。
「不安で不安で仕方がありません。」
お聞きすると、生まれてはじめての手術だそうです。
スタッフのみなさんにいつも話を聞いているので、頭では分かっているものの、時間が経つと、不安に襲われるらしいです。
「なんで自分だけがこんな病気に。。」
「メスを入れるのは痛いんじゃないだろうか。。」
「事故が起きたらどうしよう。。」
そんなイメージばかり浮ぶそうです。
「どうしても、マイナスばかり考えちゃうと、どんどん落ち込んじゃいますからね。。
メスを入れるときは、全身麻酔がかかっているし、全身麻酔がかからないひとっていないし、痛みを感じることはありませんよ。
そして、手術が終わったあとも、痛みは我慢するのではなく、遠慮なく言って下さい。我慢することが美徳ではありませんからね。
それになにより、こんな小さい段階で見つかって、とてもラッキーですよ。
人によっては、手術なんて出来ないくらいで見つかるひともいるんですから。。
きっと、こうやって、早い段階でみつかって、さらに、この病院にめぐり合えたっていうことは、『もっと生きなさい』とか、『これから体を大事にしなさい』ってことかもしれませんよ」
そんな話をさせていただきました。
こうやって話をしているときは、きっと笑顔でいてくださるんでしょうけど、御本人が話して下さったとおり、また時間が経つと、マイナスのイメージを膨らましちゃうもんなんでしょうね。
悪性腫瘍を扱う病院では、そういうメンタリティーをpositiveに保てるように、だれかスタッフがいるといいなあ。。と思った次第でした。
いや、悪性腫瘍だけでなく、病院にいると気が滅入りますものね。そういうスタッフって必要かもしれませんね。