Thanks for precious times.

こんばんわ。

お盆ですね。

この時期、部屋の中の電灯に蝶や蛾が集まってくると、

「ほら、だれそれが帰ってきてるよ」

祖母にそういわれて育ってきた。

科学的に考えると、虫と魂が同じはずはないし、そもそも、魂ってなにって思うけど、大人に言われれば、ああ、そんなものなのかな。。と信じてしまう。そんな子供時代だった。

うちの子供の心花が生まれて、2度目のお盆である。心花にも、そうやって教えようと思ってはいるが、まだそれには早いか。。と思って、そんな話はまだしていない。

来年のお盆は2歳半である。そのころには大分、分別もついている頃だと思っている。この一年でどれほど成長するのか、それに比べて、自分はどれほど変わっているんだろう。。

さて、今日のタイトルは珍しく、英語。

この2週間、タイのソンクラ大学というところから、わたしの大学に交換留学生として、3人の医学生が臨床実習に来てくれている。そのうちの2人が、私の所属している外科を希望して、研修していた。

その指導を任せてもらった。コミュニケーションは英語。
英語が得意なのか。。といわれると、別に得意とはいえない。ただ、それは、日本語は得意か?といわれて、得意です。。といえないのと一緒で、別に気負いもなければ、劣等感もない、ただ単に慣れていないので、聞き取りにくいところがあったり、何かを伝えるのに、ボキャブラリーがたりなかったり、、それは事実かも知れない。

傍から見ると、大変そう。。面倒くさそう。。なんて感想が聞こえてきそうだけど、すごく貴重な経験をさせてもらった。

患者さんの病気の説明や病状説明、検査の説明、治療方針、手術の説明などなど。。

この交換留学の制度がなければ、、彼らが希望しなければ、、自分が臨床に戻っていなければ、、患者さんの状態が悪くてそれどころではなければ、、こんな経験は出来なかったと思う。

本当に貴重な経験をさせてもらった。

最終日、彼らを誘って、奥さんと心花とみんなで食事をした。

病院での堅い話とはうってかわって、なぜ医者になろうとしているのか、タイの話、両親の話、国王の話、などなど。。最初は狸寝入りをしていた心花も後半はうち解けて、だっこされてもいた。

自分だけではなく、奥さんや心花にとっても本当に貴重な経験であった。

そして、一番気になっていたのは、彼らにとって身のある実習になったかということ。。

「You are good teacher.」

タイにお世辞なるものがあるのかは不明だけれど、きっと本当にそう思ってくれたんだと思う。

5年生ではあるけれど、かなり知識は豊富で、日本の医学生の6年生レベル、あるいは、研修医半年くらいのレベルはあった。このままトレーニングを積んでいけば、数年後、国際学会なり、privateなりで再会したとき、きっと彼らは優秀な医師になっていることでしょう。

そのときに、

「Hi. Long time no see.」

そう、胸を張っていえるように、自分を磨いていきたいものです。