MAMEZO2010-05-20

こんばんわ。本日、当直中です。
早く休めばいいのですが、なんとなく映画をみておりました。
私は猫ストーカー
内容は、まあ、題名どおり。
近所のにゃんこちゃんたちの生態を楽しんでいるというもの、、ほのぼのした映画ではありましたが、やはり飼い猫ちゃんが家出をしてしまうのです。
車にひかれたり、ひもじい思いをするようなそんな描写はなく、最後までほのぼのとさせられましたが、結局、そのにゃんこちゃんが帰ってくるという描写はなく、最後は首輪が外れてしまいました。
家には帰らない。。という決別の意思表示だったのでしょうか。。

ちょうど茶くろのキジ猫でまめぞうと同じ柄だったこともあり、まめぞうももう帰ってこない。。と言われているようで、とてもさみしくなりました。

いやいや、あきらめてなるものですか。。あきらめずにいれば、その強い思いがまめぞうに伝わると信じています。

ただ、まめぞうが4月4日に居なくなって、この1カ月半、何度もあきらめかけたことがありました。

居なくなって数日は、きっと家のまわりにいて、帰り道が分からなくなっているというか、家の周りを散策しているんだろうと思っていました。だから、まめぞうが行動しそうな夕方から夜中にかけて家の周りを探しまわったり、見晴らしのよいところから通りに出てくるのを見張っていたりしていました。
それでもなかなか出てきません。

5日間経ち、さすがに「まずい」と思いました。

まめぞうの写真を引っ張り出し、ポスターを作り、近所のスーパーや猫のご飯をうっているホームセンター、家の近所にある公園の管理事務所に張っていただいたりしました。
保険所、警察に問い合わせて、その結果を待つ間は、心臓が飛び出しそうなくらいどきどきしました。

そんななか、写真をみれば、そのにゃんこちゃんの居場所がわかる。。という人にあうことになりました。

今回、まめぞうが失踪する以前に、別件でそんな話をしており、そんな特殊な能力を持っているんだ。。と感心していたところだったのです。
わざわざ来てもらって、写真を見てもらいました。
写真のまめぞうを一目みたところで、「あっ」と言うではありませんか。。

「昨日電話をもらったときに、このにゃんこちゃんの顔が浮かんだんですよ」

電話のときは、お願いがある。。ということだけ話をしており、にゃんこの捜索をお願いしたいとは言っていませんでした。

その後、話を聞くと、「まめぞうはお腹に病気があり、死期を悟って、自分で出て行った」「おそらく、居なくなったその日に息を引き取ったようだ」「子供が大好きで、一緒に遊べて本当に幸せで、ずっと一緒に居たいけど、死ぬところを子供たちに見せると、子供たちが悲しんでしまう」「場所も分かるけど、にゃんこの意思を尊重して、場所まではいえない」と言われました。

確かに数ヶ月前に腹部にリンパ節が腫れていて、獣医さんに診てもらっていたことがありました。耳の後ろに潰瘍ができていて、血液検査で白血病の可能性がある。。と言われたこともありました。そんなことが脳裏にうかび、ひとりで行ってしまったのだろうか。。そう考えると涙が止まらなくなりました。声を押し殺そうとしてもだめです。そのかたが「ひいて」しまうほど泣いてしまいました。

もしかすると、新しいお家ができて、引っ越しするまで身を隠すのを待ってくれていたんだろうか。。
6年間も一緒にいて、たくさんともに笑ってきたのに、なぜ最後だけ1人になるような水臭いことをするんだろうか。。
もう一緒にご飯を食べることができないのだろうか。。
もう一緒に布団にくるまって寝ることができないのだろうか。。
肩をトントンと叩いたら、つつつっと寄ってきて、ぴょんと飛びのってきたり、「だっこして」って下から見上げるしぐさももうしてくれないのだろうか。。て思ったら、本当に本当に悲しくて、さみしくて。。

目を真っ赤に泣き腫らして帰宅し、事の子細を奥さんに話しました。

「いや、生きてる!」

妻は断言しました。
猫歴のながい妻は何度か、にゃんこちゃんを看取ったことがあるのだそうです。それにしては、まめぞうは居なくなる前によく食べていたし、大も小も立派にしていたというのです。
確かに一時期、脂肪肝と言われた後、強制ダイエットをしたこともあり、痩せてはいましたが、毛並みはよかったし、ぐったりしていたわけではありませんでした。

「まめを信じるという自分たちの心がきっと試されているんだよ」

そう言われてはっとしました。

一度死んだ。。と思って、思いっきり泣いたからでしょうか、なんだかそのあとはすっきりしているんです。
もう会えない。。という絶望感よりも、もしかするとまた会えるかもしれない。。と希望を持って探し続けられることがよっぽど心が明るくなります。

これが居なくなって1週間目のことでした。

結局、あとになってわかったのですが、居なくなって4日後に約500m離れたところで見かけられています。
姿かたち、首輪の種類、しぐさなどを総合すると、まず、まめぞうに間違いなさそうです。

特殊能力はきっと存在するとは思うのですが、今回ばかりは外れて本当によかったです。

無事に帰ってきてくれるまで心の穴が埋まりませんが、家族みんなで心を合わせてまめぞうを待っているところです。