昨夜、長編である「暗夜行路」を読み終えて、すこしすっきりしているわたしです。

最近は本の購入にあたっては、本屋さんに行かずに、大学のなかの本屋さんにお世話になっています。

というのも、本屋さんにいく楽しみのひとつに、見るともなしに書庫を眺め、自分の感性に「び」っときたものを手にする、、その出会いの喜びというのがあり、それは、なにものにも変えがたいものなのですが、池波正太郎さんの剣客商売をシリーズ1から読んでいたら、どうしても全部読破したい。。という気持ちになり、一冊読み終えたら、次を買いにいく。。というのを2,3回繰り返したのですが、どうもまどろっこしくなってしまいました。

それに、曲がりなりにも、「学生」という身分ですから、学割も効くわけです。これを使わない手はない。。ということで、シリーズの残りと、番外編をすべて注文することにしました。

そこの店員さんとは、学部学生だったときからの顔見知りで、本のことにかぎらず、いろいろと世間話をしたりします。

そんなこんなで、どうせ買うのなら、ここで。。という気になり、足を運んでいるのです。


そして先日も、ふらっと寄ってみると、一冊の本が置いてありました。

病気にならない本―予防医学へのいざない

病気にならない本―予防医学へのいざない

一見普通の本ですが、実は、わたしが在学している大学の先生が書かれたものなんです。

それだけでは、さほど珍しくもないのですが、いつものように、そこの店員さんに、

「お、江藤先生が本を出されたんですね。。」

そう伝えると、うれしそうに、

「そうなんですよ。。その本のすごいところは、内容もなんですが、帯です。日野原先生が帯を書いていらっしゃるでしょ。じつは、江藤先生が直接日野原先生のところにいかれて、お願いして書いていただいたものらしいですよ。。いまはまだあんまり出てませんけど、もしかすると化けるかもしれませんね。。」

と、一気にまくし立てられました。

実は、この江藤先生、それまで面識があったわけではないのですが、昨年末、私が宮崎市の夜間急病センターで当直をしているときに、ちょっとした外傷でおいでになったことがあるんです。

傷の治療をしたのちに、なんとなく将来の話になって、わたしの思いを聞いていただいて、妙に感心してもらったという記憶が鮮烈にあったのです。

その後、傷の様子をみせていただくという用事をつくって、話を聞かせてもらおうかな。。と思っていたのですが、なかなかかなわないままにしていました。

その本の発行日をみると、ちょうどそのころだったんですね。

もしかすると、江藤先生からすると、かなりのシンクロ二ティを感じておられたのかもしれません。


そんなわけで一冊購入させていただきました。

それを本日読んだわけですが、予防医学の観点から、もう一度自分の幸せを、自分の人生を見つめてみませんか。。というメッセージが込められているようでした。

具体的に、糖尿病や高血圧の予防についてもわかりやすくかいてあり、一般のかたへの啓蒙書、入門書としていい一冊でした。